
この記事では、サステナブルファッションの意味を分りやすく説明して、さらに私たちもできるサスティナブルな取り組み方法を紹介していきます。
サステナブルファッションとは何か。
サステナブルファッションとは、ファッションを取り巻いている、素材の栽培から始まり生産工場、販売、そして皆さんの手にわたって使用できなくなるまでを配慮した環境、人、 経済に対して持続可能にするファッションの取組みのことです。
要するにファッションは色々なものを破壊する力を持っているのですが、サステナブルファッションとは自然や人を壊すようなファッションを辞めたファッションのことです。(ちょっと文章が変かもしれませんが苦笑)
今回は今話題のサスティナブルファッションと私たちにもできる取り組みを紹介したいと思います。
筆者は2001年から、ヘンプやオーガニックコットン素材を扱うアパレルブランドでデザイナーとして働き、現在もJungmaven JapanやMafiaBagsなど環境を考慮したブランドのブランドディレクターとして関わっています。
なぜ今サスティナブルファッションなのか?
ファッション業界は石油産業に次ぐ第2位の環境汚染業界だと言われ、 最大10%の気候危機を悪化させる汚染を与えていると言われています。
そして、アパレル産業の労働者は世界で最も低い賃金で働いている人達でもあるのです。
ファッションでよく使われるコットンですが、農薬を大量に使い生産されているのですが、その農薬というのは昔ベトナム戦争で使われた枯葉剤と言われています。
ですので、アパレル産業の川下で働いている労働者さんたちは、賃金が安いだけでなく健康への被害も多大にあるかと考えられます。
特に近年ファッション業界に台頭してきたファストファッションが低価格・大量生産をすることにより大量の廃棄物が出て、それを焼却処分するのに大量の二酸化炭素を排出するのです。
というように、今までのファッションは持続が可能ではなく、様々なところで歪みのでるとても健全とは言えない、あまりにも酷い業界だったのです。
所得の低い人達も楽しめるようにファストファッションがあったのかもしれませんが、あまりにも不自然な形だったのだと思います。
でも安心してください、次の章では所得の低い方から所得の高い人まで価値観を変えることによって、ファッションに楽しむことができる具体的な取り組みを紹介しています。
環境に配慮したサスティナブルファッションの具体的な取組み
それではここから、新しい価値観になることにより楽しんだり、心が豊かになる具体的な取り組みを紹介します。
物を買わない。ミニマリストになる。
ミニマリストの考え方は、自分にとっても環境にとっても優しいんです。服選びに時間を取られることもなく決断をする 脳のエネルギーを使うこともなので疲れづらくなるんです。 それによっていろんな良いことを考えられるなら一石二鳥ですね。
リサイクルした製品を買う
リサイクルした製品を購入するのも環境に優しいです。例えばリサイクルポリエステルやリサイクルウール、そして僕が関わっているMafiaBagsなどヨットの帆をそのまま使うようなバッグなども良いですね。
オーガニックコットン製品を買う
先ほども述べたように普通のコットンを栽培するには大量の農薬を使います。しかしオーガニックコットンは農薬を使いませんし、農薬を使わないので土壌の質を悪くしにくいです。
しかしオーガニックコットンはすべてのコットンの中でわずか1%以下しか生産されていません。
もし皆さんがオーガニックコットンよく使うようになればオーガニックコットン農家が増えて農家の健康状態が守られるようになるかもしれません。そうなったら嬉しいですよね。
ヘンプの製品を買う
僕が生涯で一番長く携わってきた素材のヘンプです。ヘンプは産業用大麻のことを指しますが、ハイになるような成分は入っていません。
天然繊維の中で一番丈夫でひとつの畑から一番繊維がとれる農作物でもあります。 それだけではなく成長も早く年に何回も収穫できたりします。
人類が一番古くから使ってきた繊維にもかかわらず未来を託すにふさわしい素材なのではないかと思ったりしています。
アニマルフリーの製品を買う
冬場の毛皮など、ファッションのためだけに殺されてしまう動物は本当にかわいそうです。
そのような動物は劣悪な環境で飼育されたりしています。この動物たちの代わりにベジタリアンレザーや人工のファー 使用することにより動物たちを助けています。
フェアトレードの製品を買う
コーヒーやダイヤモンドのように奴隷のように働かされそして低賃金で買い取られる素材や製品があります。
そのようなことは一緒に地球で生きている者同士、許されるわけありません。
正規の値段で取引される商品を買うことにより劣悪な環境で働いているアパレルの労働者たちを救いましょう。
古着を買う
今まで人間は本当にたくさんの服を作ってきました。
洋服のデザインだけをやっている時に思いましたが、正直言ってファッションはくるくる回っていて、 そんなにイノベーティブなデザインやプロダクトが生まれていないです。極端に言えば 古着だけで十分です。
何はともあれ テレビを楽しむといいですね。
物々交換をする
いらなくなったものを友人や知人と交換するのはどうでしょうか?
自分が要らなくなったものでも他人には本当に欲しかったものをということもあります。そんな時は自分にとってもとても嬉しいもんですよね。
修理を楽しむ
修理したものを着ていたら貧乏くさいという価値観は少し古いかもしれません。
それよりも修理しているものを着ている人はかっこいいという価値観になったら、とても良いのではないでしょうか。
物を大事にしていたり、物が少なかったり、 環境を考えている人はおしゃれだと言う世の中になるといいですね。
実際に欧米のITのインテリ層ではそうなっています。
品質の良いものを買う
品質の良いものや自分に合ったものを買うと長持ちします。ずっとお気に入りだったりもします。
それって皆さん経験があるんでないでしょうか?
なので、ファストファッションでサクサクものを買っていた頃とは違い、 やっと吟味して物を選ぶ目を養い品質や自分に合ったものを買うと環境にも良いですよ。
まとめ
以上はサスティナブルファッションの意味と具体的な取り組みについて説明させていただきました。
サスティナブルな素材について、こちらの記事が参考になりましたので、リンクを貼っておきます。
人によっては、 服を大量に買わなければアパレル業界が潰れてしまうといった意見もあるかもしれません。
僕はアパレル業界に人が多すぎなだけだと考えています。今ならもっと発展していくであろうテクノロジーの業界やクリエイティブな仕事に移っていけば良いだけだと考えています。もちろん勉強して。
人員や環境を含め、色々な意味での過剰なファッションはもう必要ない。
人類は停滞せずに進んでいかなければならないかなと。
それではまた。